はんだ付けのフラックスについて

制作作業中、金属同士の接合には、基本的にロウ付け(金ロウ、銀ロウなどを用いた接合)を使用しますが、オブジェや少し大きめの工芸作品などの場合、はんだ付けで接合することがあります。

強度面や、仕上がりの面でロウ付けに劣るのは理解しているのですが、私は、小物中心に制作している作家ですので、あまり大きなものになると設備的に火力が足りなくなるのです。

で、最近、はんだ付け用のフラックスが無くなってしまったので、新たにペースト状のフラックスを試してみたのですが(以前は液体のフラックスを使っていた)、これが思いのほか使いやすかったのでブログに書いてみました。


液状もペースト状も、成分自体は同じなので、どちらもはんだ付けの結果に影響はないのですが、半固型なので対象部分に塗りやすいのが中々に気に入っています。

液体フラックスだと、入り組んだ形状の奥まった部分に塗るときなど、余計な部分にフラックスがかかったり、色んな所に液が垂れたりして「なんか嫌だなー」と思っていたのが、これで解決です。

直接手で触れるのは良くないと注意書きに書かれているので、素手では扱いませんが、使い捨てのゴム手袋などを使えば指で直接塗れるので、とても良い感じ。

デメリットとしては、(パラフィンが含まれている関係か)加熱時のニオイと煙が少し気になるものの、換気すれば対応できる範囲なので、しばらくはこのフラックスを使おうかなと考えています。

もし気になる方がいれば、ご参考まで。
以上、はんだ付けに関するブログでした。

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